第72回 研修会 報告

2024年11月5日 21時10分51秒 (Tue)

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テーマ:医療介護連携の現状と課題
「職域を越えた業務に対する課金の是非について」

講師:馬淵英一郎さん
(いまい内科クリニック 医師 / 医療介護連携部会 部会長)


梅雨入り前とはいえ夏のように蒸し暑い日が続いています。気づけば今年も半年が過ぎようとしており、なんだかそわそわとしてしまう今日この頃です。

さて、6月20日木曜日、第72回3つの若葉を育てる会が開催されました。コロナ禍以来初めての会場参集のみの研修会で、医師・歯科医師・薬剤師・MSW・ケアマネ・行政・介護・看護師・栄養士・配食サービス等さまざまな職種から56名もの方々にご参加いただきました。

本日のテーマは「介護連携の課題 職域を超えた業務に対する課金の是非について」、代表世話人山内いわく、“なかなか攻めた”テーマです。日本社会の核家族化、単身高齢者の増加に伴い、家族に頼れない人たちが増え、介護分野でも本来業務以外の支援をせざるを得ないケースが増えています。社会のニーズに合わせて身元保証等を有料で担う身元保証会社が乱立し、その質の担保の為に、6月11日、内閣府 孤独・孤立対策推進室からは、高齢者等終身サポート事業者ガイドラインが発出されたところです。様々な課題をはらむテーマですが、最終的には本人の意思決定を尊重し繰り返し話し合うACPの重要性につながっていくのではないでしょうか。

グループワークを中心に行い、「ケアマネジャーの業務は特に線引きが難しくみえる」「病院の中では課金ということは考えた事はない」「訪問看護事業所で救急車への同乗を求められた場合すでに別料金の設定があり」「入院患者宅に忘れ物を取りに行ったことがある、ついでに買い物を頼まれた」「ごみ屋敷、退院前の自宅の片づけ」「課金されることで、支払えない人もいる」「課金することで逆に何でも頼まれるのも困る」「看護サマリーにはコストがつかない」「夜勤の時間帯に施設入所者の服に名前を書く」「受診同行・付き添いは長時間拘束されるが重要、制度に組み込んだ方がいい」「徘徊の捜索には報酬がほしい」「介護分野での土日休日の対応に別料金がほしい」との意見がでて、現状の一端が共有できた有意義な時間でした。

また、救急車への同乗を求める理由について、病院から、意識のない患者の医療の選択が困難なので、誰か入院前の生活を知っている人にきてほしいとのお話があり、まさにACPの重要性、医療介護の情報共有のあり方の重要性が浮き彫りになる議論がありました。みなさんからいただいたご意見は次回の医療介護連携部会に議題のひとつとして持っていきます。

次回の若葉は8月29日木曜日、今日と同じく宝塚市立病院 講堂にて、「介護崩壊間近!家族支援・公的支援だけでは立ち行かない近未来」と題してミニシンポジウムを開催いたします。今、見えている近未来の危機を、宝塚市のみなさんの知恵と勇気で乗り越えたいと思っています。8月も会場でみなさんとお会いできることを楽しみにしております。

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